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まぁ様トートは怖かった・・・

では、それぞれのキャストの感想をつづっていきます。

まぁ様トートは、怖かったです・・・・。

何が怖いって、ルドルフが死のうが、市民達が怒っていようが、表情が変わらないん

です。そう、トートにとっては誰の命を奪おうが、どうでもいいんですね。

その冷酷さが、まず怖かったです・・・。

で、さらに怖かったのは、いつの間にかトートがそこにいる、ということです。

気付いたら「トートがいた!」って感じで、いつ登場したのか気付かなかったことが

多かったです。見終わった後にいろいろ考えていたんですが、それってまぁ様トートが

無駄な動きがないから、気付かないんですね。かつらも黒っぽいし。

トートは「死」をもたらす黄泉の帝王だから、人の近くにいる、

でもそれとなくで・・・。異様なのに、いつのまにかそこに

いる、それが本当にぞっとしました。

 

じゃあまぁ様トートが、感情がないかというと、それは違うと思います。

まぁ様トートは、結構、怒っているから。で、何に怒っているかというと、

エリザベートが自分の思うままにならないことなんですね。彼女が手に入りそうで

入らない。そのことに、すっごい苛立ってました。意味が分からないふうで。

でまぁ様って、手足がすんごい長いじゃないですか。怒ってる時もその手足がいかんなく

発揮されているので、怖いんですよ。迫力があって。

 

でも相反するんですが、その怒りがエリザベートへの愛ゆえにだと分かるので、

途中からはだんだん慣れてきました。トートが感情を動かされるのはエリザベートだけ。

彼女の愛が得られないから驚く、怒る、嘆く。

エリザベートを深く愛している(というか執着?)のが、まぁ様トートからは感じられました。

というか分かりやすかったですね、愛が。

 

で、不思議なんですが、まぁ様トートは官能的でもありました。吐息まじりな所が

多くなかったですか?!医師に扮してエリザベートに接する時の、あのブラウスの

リボンの外し方、やらしくないですか?!所々で手の動きが綺麗なので、余計に

官能的で・・・。ファンへのサービスか?!なんて、最初は冗談まじりに思いましたが(笑

でちゃんと考えて、ピンをきたんですね。本能的に「死」を求めてしまうエリザベート

とって「死」をもたらすトートは、甘い誘惑なのだと。だからトートは官能的なんだと。

本当に死にたいとは思っていないけれど、死ねば楽になれる。

そんな時に死をもたらしてくれる存在って、ご褒美でしかないですよね。

甘い甘い誘惑・・・。よくみりおんエリザベートは耐えられますよね(笑

 

きっとこのまぁ様トートも、賛否両論あると思うんですが、私は好きです。

死をもたらす黄泉の帝王っていうと、わけわからん存在だと正直思います。

なおかつその黄泉の帝王が人を愛したなんて、さらに訳が分からない。

この点はやっぱり矛盾しているなーと、私は思ってしまいます。

(トートを黄泉の帝王ではなく抽象的な「死」を擬人化しているウィーン版の方が、

すとんと納得しやすいので、私にとっては。)

でもまぁ様トートは分かりやすい。

エリザベートを本当に愛していて(執着していて)、それ以外はどうでもいい。

そこはやっぱり黄泉の帝王だから、とても冷酷。人間らしさのかけらもない。

彼女が手に入らないから憤る。その怒りは非常に恐ろしい。やっぱり黄泉の帝王だから。

でもエリザベートにとっては死を与えてくれるトートの存在は甘い誘惑だから、

同時に官能的でもある。

黄泉の帝王トートとは一体?ということを、まぁ様は分かりやすく表現していると

思います。これが、研ぎ澄まされたトートと評されていた所以なのではないでしょうか。

 

まぁ様トートは怖かったですが、フィナーレはやっぱりちゃらかったです。

なんですか、あの腰!違う意味で見ていて、死にました(笑