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「王妃の館」で気になったけど、私としては大丈夫だったこと

※がっつりネタバレです。悪しからず。

 

初日の感想の後になんなんですが、「王妃の館」を見て気になったことがありました。

それは、次の2点。

①クレヨンのことを「おかま」と呼ぶこと

②金沢がヅラであることで脚本が笑いを取ろうとしていること

 

①と②に関して、上演前から「宝塚的にどうするんだろう・・・・」と危惧されて

いたことではありますが、そのままでしたね。

で、そのことについて私は「コラー」って怒っているわけではないんです。

お芝居途中まで気になってはいたんですが、最終的には私は大丈夫でした。

 

①に関しては、今、こんだけ色々LGBTについて言われているじゃないですか。

で、クレヨンは男で、女性の格好をしていて男性が好きなキャラって

言うことなんですけど、そのクレヨンが気に入った近藤誠ことマコちゃんに

「おかま」って呼ばれるんです。お芝居中に何回か。

「おかま」ってたぶん、蔑称的な部分がありますよね。そういうニュアンスというか。

あんまり詳しくはないので、違ってたら申し訳ないんですけど。

うーんってちょっと最初の方は気になったんですけど、でも最後まで見てそれは

私としては受け入れられました。

 

で、おんなじ事で、金沢のヅラ問題。金沢は明らかにカツラをつけていて、それが

劇中で何回かずれるんです。で、それを指摘されて焦るっていうことで笑いを取るって

いうことが演出されています。

私もそのシーンで笑ってしまうんですが、真剣に悩んでいる人にとったら不快なのかな

って少し心配になって。でもその心配も最後まで見て、まぁ大丈夫かなと思いました。

 

なぜかというと、「おかま」ことクレヨンも、カツラの金沢も、それも含めてすべてを

受け入れる相手がいることが、最後まで見ると分かるからです。

 

クレヨンを受け入れる相手は、マコちゃんです。あんなにクレヨンに言い寄られて

拒絶していたマコちゃんなのに、最後はなんとマコちゃんからクレヨンにキスをします!(詳しくいうと、最初クレヨンがマコちゃんにキスをして、その後にマコちゃんが

自分からクレヨンにします)

そのときのマコちゃんの格好よさといったらないんですが、初日ではここで拍手が

起きました。男役同士のキスシーンということで、「(男役同士で)よくやった!」

という意味での拍手もあったとは思うんですが、そこにはもう一つの意味での拍手も

あったんじゃないかなぁと思います。

それは「クレヨン、よかったねぇ」と、このクレヨン・マコちゃんカップルの誕生を祝うというものです。

クレヨンてすっごく可愛いんですよ、見た目もだし、中身も。(これは本当に演じているりくちゃんが凄い良いと思います)

でもマコちゃんは、クレヨンが「おかまだ」って言うだけで最初は拒否してるんですよね。それがその部分をぶっ飛ばして、この二人はくっつくんですよねぇ。

ほんとよかったです、これがなかったら正直モヤモヤしていたかもしれないです。

 

で、金沢の場合ですが、これはミチルです。ミチルの場合は元々金沢の恋人で、まぁ

二人はラブラブなんですけど、金沢はどうしてもミチルが自分のことを本当に好きなのか信じ切れていないんですよね。

ミチルが悪いというわけではなくて、金沢は自分がカツラだということや、ミチルより

年上だということで。まぁミチル、すっごい可愛いんで、気持ちは分かります。

でもミチルは金沢に言うんですよ。

「パパ(金沢)の頭の問題(ヅラ)は前から知っているし、気にしてない」と。

これってコンプレックスを持っている人間からしたら、涙もんですよ。

好きな人に自分のコンプレックスの部分を含めて、愛してもらえるのって凄い幸せな

ことだと私は思います。

で二人は婚約という形になるんですが、このシーン、凄く好きです。

 

「おかまだ」とかヅラだとか私自身が当てはまることではないので、

当事者の方からしたら、許せないのかもしれないです。

でも私としては、それを受けいれる相手がいることをきちん描いてくれていたので、

気にはなりましたが、大丈夫でした。そこも含めてよかったなぁ、温かい話だなぁと

感じました。